そして、明かされる事実。

2011年1月10日 § コメントする


「その時計はなんでもらったのー?」

「・・え、えーと、これは、ですねー・・・」

カニちゃんの、逃げ場を封じた鋭い質問にたじろぐ押金と清水。

(し、質問が的確過ぎるぞ!)

と、心の中でつぶやく押金であった。

(おかしいよなあ。いくらなんでもここまできて結果を聞かないなんて妙だよなあ。もしかして知っとんのかなあ?でもなんで?・・わからん。)

とは古賀の心の内で湧いた疑問。こればかりは面と向かって尋ねる訳にもいかない。

 

「もっちゃんとまどちゃん、もう先に食べとるって」

と、幸枝さん。

「そう。時間も時間やしなあ」

朝に桑名で会ったテニス部の2人(予選出場は出来なかったが、彼女らもクイ研メンバーである)は食事中と聞いて、そう返す古賀。

「もうすぐ桑名やね。古賀ちゃんも焼き肉行くやんね?」

「いきますよー。拒否されても勝手についていきます。じゃんじゃんばりばり食べます」

「大丈夫、拒否なんてせんから。」

電車は間もなく桑名駅に到着する。

(どこで  発表しよう?)と考える押金と清水。

(席、空いとるかな?すぐ食えるかな?)と、古賀。

(結局、どうやったんやろう?)と、理事長らクイ研首脳部。

(なんか、おっしー達優勝したっぽいなー)と、カニ。

真相は・・そのうち明らかにされる。

 

桑名駅でカニちゃん、ちほさん、エーコマンと別れた一同は、バスでマイカル桑名へ向かう。

「古賀ちゃん、カニちゃんから鋭すぎる質問くらっちまってさー。」と、押金。

「どんなん?」

「<そのとけいはなんでもらったのー?>みたい な感じ」

「それはカニちゃん、鋭いトコを突くね。たぶん気付いたな」

「やっぱそうかなあ?他の人らにはいつ発表する?」

「やっぱり焼き肉屋に着いて、みんな落ち着いてからにしようや。」

「そやなあ。」

 

「何名様ですか?」

「9人です」

「こちらへどうぞ」

 

マイカル桑名3番街にある焼き肉食べ放題の店、天空。

 

「さあ、肉食うでえ」

と、清水。

「うちらとは距離置いといた方がええで、古賀ちゃん」

「どうして?」

「恐いくらい食べるで」

とノリノリのよっちゃんとよしめぐ。

 

「何から取ってくかっちゃん?」

「もうそんなん気にせんと、どんどん取ってって。・・あ、僕レバーは食べやんで。」

「レバーは栄養あるんやで食べんとあかんよ。」

「飲み物取ってくるけど何にする?」

「俺ウーロン」

「コーラ!」

「メロ ンソーダは?」

「・・多分ない」

「まじで!?」

「・・よっしゃ、みんな集まったね。理事長、乾杯してー」

「じゃあ、今日はみんなご苦労様した。乾杯!」

「かんぱーい!」

 

一同の箸が網の上の肉に伸びた。やっと肉が食べれる・・・。

「ちょ、ちょい待って。ちょっと発表せんならんことがありまして。」

クイ中3人がテーブルを立ち、一同の前に並んだ。

「ええと、まだ結果を報告しておりませんでした。・・・我々は、ただで東京に行ってまいります!」

 

突然の発表に、事態をよく飲み込めない一同。

「僕達は、中部大会で、・・・優勝しました!」

「三重県代表として全国大会に出場します!!」

「エーッ!?」

「ウソー!?」

「だから、嘘じゃないって」

「キャーッ!!」

 

いきなり黄色い声をあげた集団が占拠する一角を、他の客が<何事か?>といった視線で見つめる。

後ろを振り向いて、その人達に頭を下げながら着席する押金ら3 人。歓声を聞きつけて、先に天空で食事を始めていた井上まどか、 土屋基子の両名もやってくる。

「どうしたん、大声あげて」

「ごめん、おっしーらが優勝したって言うで・・・」

「エーッ、マジで!?」

「ウソー、すごいやん!!」

と、大喜び。

 

「うそ、ほんまうちらは負けたもんやと思ってわざと聞こうとせんかったのに・・・」

 

と、驚きと感激で涙ぐむ理事長。

「やっぱり?もしかしたら知っとって聞かんのかな、って思っとったんやけどねえ」

と、古賀。

「やっぱ優勝しとったか。電話でカッチャンの声が弾んどったで予想はついとったけどなぁ」

「ほんまか、杉山ー?」

「ほんまやわ!」

疑う清水と杉山。

「おっしー、福澤さんと握手したー?」

「うん、したでー」

「ほんと!?握手してー!!」

「お、おう。」

「あ、私もしてー」

と、あずちゃんを皮切りに握手責めに遭う押金。労をねぎらう会が、一転して祝勝会となった瞬間であった。

「もう食えん」

「もととれたかねー?」

「・・よっちゃん、残り3分でソフトクリームに行くか・・?」

「エンジン全開やな・・・」

「いんや、全開やったらもっといくで」

「男性1980円、女性1680円て、何か間違っているような・・・」

「いえいえ、間違ってなんていませんよ」

伊藤愛恵、エンジン全開のときには一体どうなるのか、非常に興味深いクイズ研究員である。

「そろそろ時間やで、行きますか」

と、席を立つ一同。

「明日学校行って報告するやんね?」

と、清水に尋ねる理事長。

「うん、昼過ぎくらいに行こうと思ってるけど。古賀ちゃんは大丈夫?」

「ん、たぶん大丈夫。おっしーは?」

「俺も大丈夫やと思うで」

「よし、それじゃ12時くらいに学校に集合ということで」

「ところでさあ、今の時間て北勢線てまだ電車あるの?」

よしめぐが清水、古賀にとんでもない質問をする。

「・・・馬鹿にすんなあ!夜もきちんと走っとるわ!」

「そやそや、まだなくさへんぞ!」

2人による北勢線話は続いていく・・・。

「あ、カニちゃんからメール来とる」

幸枝さんの携帯だった。

「ええと、[電車の中で3人が優勝したって気付いとったよー。おっしーの演技もまだまだやねー。]か。さすがカニちゃん」

 

「諸岡らは無理やと思っとったけど、清水らはもしかしたら行きそうやな、とは思ってたんや」

「よく言うわ、先生」

「ほんまやて。古賀なんかはいらんことまでようけ知っとるし、そう言っとったよな、創士?」

と、自らが顧問を勤める山岳同好会のメンバー、2年11組の伊藤創士に同意を求めるナイスな揉み上げの持ち主の谷口先生。

7月31日、川越高校職員室。とりあえず学年主任、谷口・もみー・正夫教諭に全国出場の報告をするクイ研。その他職員室に居合わせた先生方にお褒めの言葉を頂戴する。

「いつ放送するの?」

と、チーム押金全員の名前まで聞いてくるのは教頭先生。なんと、わざわざ放送の日程を黒板に書いてくれる。

「いい人やね」

とは、報告後の清水の言葉。

 

押金に言わせれば昨日のことは「長い旅のよう」だった。だが全ては、その「長い旅」は、まだ始まったばかり。

 

広告

タグ:

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

これは何 ?

川越高校クイズ研究所大会参加記録 で「そして、明かされる事実。」を表示中です。

メタ情報

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。